2010年8月15日日曜日

自主シンポ開催_日本心理臨床学会第29回秋季大会

日本心理臨床学会第29回秋季大会の自主シンポジウム I で、
「パーソン・センタード・アプローチ流の事例検討のあり方 I
: 私・あなた・関係のFS法、セラピスト・フォーカシング、PCAGIP法」

と題した自主シンポジウムを行います。
当研究会は、2010年1月24日に村山正治先生をお迎えしPCAGIP法を体験しました。このことがきっかけとなり企画されたものです。

事例報告者を尊重する事例検討、事例報告者が率直に報告できる事例検討のあり方を共有し、その可能性や有効性について話し合うことをねらいとしています。
そういったあり方は、事例報告者が(参加者がいる場合は参加者も)、無条件の肯定的関心・共感・自己一致を(相互に)体験することで建設的方向を見出そうとする検討のあり方といえるかもしれません。

内容としては、
・Lynn Prestonらのフォーカシング指向関係療法研究会で実践されているTh-Cl関係を振り返る実習(私・あなた・関係のFS法)_日笠摩子
・フォーカシングを用いてセラピスト自身の体験を吟味するセラピスト・フォーカシング法のデモンストレーション_吉良安之
・パーソン・センタート・アプローチ・グループ・インシデント・プロセス(PCAGIP法)の紹介_村山正治
を行った後、ディスカッションの時間を持ちます。

日時は第1日目9月3日(金)17:30〜19:30、会場はB102(176名定員)です。
関心をお持ちの学会員の皆さま、どうぞご参加下さい。

<参考>
「フォーカシングを用いたセラピスト. 自身の体験の吟味. セラピストフォーカシング法の検討」 (吉良安之、心理臨床学研究、 2002,20(2),97-107 頁)

PCAGIP法について:PCA(Person Centered Approach)グループとインシデントプロセス(Incident Process)を組み合わせて、村山正治が考案した新しい事例検討法。事例提供者に「責められ感」がなく、事例提供者も参加者も一体となって事例を理解し知恵を見出す場となるよう工夫されている。事例提供者による数行の事例紹介を元に始められるので、事例提供にまつわる負担も少なくてすみ、現場で実践しやすい簡便で生産的な検討法。

Lynn Prestonについて:精神分析家、The Training and Research Institute for Self Psychology(NY)の教員・スーパーバイザーフォーカシング研究所認定フォーカシング・プロフェッショナル/コーディネーター。関係自己心理学(relational self psychology)とフォーカシングの統合が研究テーマ。
こちら(←クリック)でLynnとの対話の録音を聴くことができます。

・Lynnと同じフォーカシング指向関係療法研究会の教員・スーパーヴァイザーであるJudith Cobb, PhDが昨年来日し、フォーカシング国際会議in淡路島に参加なさいました。

2010年8月8日日曜日

第41回研究会記録:August 8, 2010

参加者:9名
内容:
フォーカシング指向アートセラピーの会
『フォーカシング指向アートセラピー: からだの知恵と創造性がが出会うとき』より
・「線、形、色を探ること:アートの言語」
・「名前の描画」
・「カンバセーション・ドローイング」
終了後、皆でランチ:懇親、9月の心理臨床学会自主シンポについての打ち合わせ